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退職後の社会保険

令和8年度(2026年4月〜)対応

退職後の社会保険切り替え
完全ガイド

退職翌日から「無保険・未加入」の状態になる。放置すると医療費が全額自己負担に。 健康保険(国保・任意継続・扶養)と国民年金の切り替え手続き・期限・費用を一気通貫で解説する。

⏰ 期限を過ぎると選べなくなる手続きがある

退職翌日から14日以内国民健康保険への加入(市区町村の窓口)
退職翌日から20日以内任意継続の申請(健保組合へ)— 期限を過ぎると選べない!
退職翌日から14日以内国民年金の第1号被保険者への切り替え

1. 退職後の社会保険とは — 何がどう変わるか

在職中は「健康保険(協会けんぽ or 組合健保)」と「厚生年金」に加入していた。 会社が保険料の約半分を負担していたが、退職翌日からその会社の被保険者ではなくなる。 つまり退職当日まで保険証は使えるが、退職翌日は原則無保険になる。

項目
在職中
退職後
健康保険
会社の健保(会社が約半分負担)
国保 / 任意継続 / 扶養のいずれかに切り替え
年金
厚生年金(会社が約半分負担)
国民年金(全額自己負担 令和8年度17,920円/月)
保険料負担
会社が約50%を肩代わり
原則、全額自己負担
💡 ポイント:退職後の社会保険料は在職中より増える。在職中は会社が半分負担していたが、退職後は全額(または大部分)を自分で払う。退職後の月次固定費をあらかじめ把握しておくことが重要。退職後の月次固定費を計算する →

2. 健康保険の3つの選択肢と比較

退職後の健康保険は、状況に応じて3つから選ぶ。選択肢によって費用・期限・手続き先が異なる。任意継続は退職翌日から20日以内に申請しないと選べなくなるため注意。

国民健康保険(国保)に加入

⏰ 期限:退職翌日から14日以内

📍 手続き先

市区町村の窓口(マイナポータルでも可)

📄 必要書類(主なもの)

健康保険資格喪失証明書・本人確認書類・マイナンバー

✅ メリット:会社都合退職は前年所得の30%で計算→大幅に安くなる。いつでも国保に加入できる(任意継続と異なり期限なし)

⚠️ 注意点:自己都合退職で前年収入が高い場合は任意継続より高くなる可能性あり

国保の保険料を計算する

任意継続(前の会社の健保を継続)

⏰ 期限:退職翌日から20日以内

📍 手続き先

前の会社が加入していた健康保険組合または協会けんぽへ直接申請

📄 必要書類(主なもの)

任意継続被保険者資格取得申出書(健保組合の書式)

✅ メリット:在職中と同じ保険証・給付内容が最大2年間続く。前年収入が高いほど国保より安い傾向

⚠️ 注意点:保険料は在職中の約2倍(会社負担分がなくなる)。退職後20日を過ぎると申請不可。2022年改正でいつでも脱退可能に

任意継続の保険料を確認する

配偶者・親の健康保険の扶養に入る

⏰ 期限:できるだけ早く(退職翌日から)

📍 手続き先

配偶者(または親)の勤務先の総務・人事経由で健保組合へ申請

📄 必要書類(主なもの)

健康保険資格喪失証明書・退職証明書・収入状況を示す書類

✅ メリット:保険料を自分で払わなくてよい(原則0円)。最も費用を抑えられる選択肢

⚠️ 注意点:年収130万円未満(月108,333円未満)が基本条件。失業給付の日額が3,612円を超えると受給中は扶養に入れない

扶養に入れるか判定する

💡 月収を入れるだけで自動比較できる

月収・退職理由・都道府県・家族人数を入力するだけで、国保と任意継続の月額保険料を自動比較。 会社都合退職の軽減措置も自動反映。

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3. 国民年金の切り替え手続き

在職中は「第2号被保険者(厚生年金)」だったが、退職後は「第1号被保険者(国民年金)」に切り替える必要がある。 配偶者の扶養に入る場合は「第3号被保険者」になる。

被保険者区分の変化

区分
在職中
退職後
会社員本人
第2号(厚生年金)
第1号(国民年金)
配偶者(扶養内)
第3号(保険料不要)
本人が退職→第1号または第3号(継続)
保険料
厚生年金保険料(会社が半分負担)
国民年金保険料 令和8年度 17,920円/月(全額自己負担)

📍 手続き先・方法

住んでいる市区町村の国民年金担当窓口(市役所・区役所・町村役場)、またはマイナポータルからオンライン申請も可能。年金事務所でも手続きできる。

📄 必要書類(主なもの)

年金手帳(または基礎年金番号通知書)・退職日がわかる書類(健康保険資格喪失証明書など)・本人確認書類(マイナンバーカード等)

⚠️ 期限:退職翌日から14日以内が目安。健康保険の手続きと同時に行うと効率的。 払えない場合は免除・猶予制度の申請を忘れずに。失業者は前年所得を審査から除外する特例が使える。

4. 手続き期限と必要書類まとめ

手続き
期限
窓口
急ぎ度
国保への加入
退職翌日から14日以内
市区町村の窓口
🔴 高
任意継続の申請
退職翌日から20日以内
健保組合 / 協会けんぽ
🔴 高(期限厳守)
扶養加入の申請
できるだけ早く
配偶者の勤務先経由
🟡 中
国民年金切り替え
退職翌日から14日以内
市区町村の窓口 / マイナポータル
🔴 高
国民年金 免除申請
随時(なるべく早く)
市区町村の窓口 / マイナポータル
🟡 中(払えない場合)

必要書類チェックリスト

🔴
健康保険資格喪失証明書優先取得

国保加入・扶養加入・任意継続申請のすべてに必要

🔴
離職票(1・2)優先取得

ハローワークでの失業給付申請に必要(会社から郵送)

年金手帳 / 基礎年金番号通知書

国民年金の切り替え手続きに必要

退職証明書

国保加入・扶養加入の証明(離職票の代わりになる場合も)

本人確認書類

マイナンバーカード・運転免許証など各種申請で必要

5. 会社都合退職の軽減措置(非自発的失業者)

解雇・倒産・リストラなどの「会社都合退職」や、パワハラ・長時間労働などの「特定理由離職者」に該当する場合、 社会保険の負担が大幅に軽くなる措置が適用される。

国民健康保険料の軽減措置

保険料が最大70%減

「非自発的失業者の軽減措置」が適用され、保険料算定上の前年所得を「実際の所得×30%」として計算。保険料が大幅に安くなる。例:前年年収400万円→年収120万円相当として計算。

失業給付の優遇(給付制限なし・給付日数増加)

給付制限なし

会社都合退職は給付制限期間がなく、待機7日後すぐに給付開始。給付日数も最大330日と自己都合より大幅に多い。ハローワークで申請時に「会社都合」として申告することが重要。

国民年金の失業特例(前年所得の除外)

全額免除の可能性あり

失業(会社都合・自己都合問わず)により収入が大幅に減少した場合、免除申請時に前年所得を審査から除外する「失業特例」が使える。全額免除が認められやすくなる。

⚠️ 「自己都合」でも「会社都合扱い」になれる場合がある。パワハラ・残業代未払い・ノルマ達成不可能な状況での退職は「特定受給資格者」に該当し、会社都合と同等の給付を受けられる可能性がある。自分が該当するかチェックする →

6. 社会保険費用を計算ツールで確認する

7. よくある質問

Q.退職後の社会保険の手続きは、誰が何をするのですか?
会社側は「健康保険資格喪失届」「厚生年金被保険者資格喪失届」を管轄機関に提出し、あなたに「健康保険資格喪失証明書」を交付します。あなた側は、この証明書を使って国保・任意継続・扶養いずれかの加入手続きをし、市区町村窓口で国民年金の切り替え手続きをします。
Q.任意継続に加入した後、やっぱり国保に変えることはできますか?
令和4年(2022年)1月の健康保険法改正により、任意継続被保険者はいつでも任意に脱退できるようになりました。任意継続を脱退した翌日から国保に加入できます(国保の加入は脱退翌日から14日以内が目安)。
Q.退職後の社会保険料は月払いですか?年払いですか?
国民健康保険は市区町村によって納付方法が異なりますが、年8〜10回払いが一般的です。国民年金は月払い(毎月末日引き落とし)が基本ですが、前納(半年・1年・2年)すると割引があります。任意継続は毎月または6ヶ月・12ヶ月の前払いを選べます。
Q.退職後の社会保険料はいつから支払うのですか?
国民健康保険は加入した月(退職月または翌月)から、国民年金は退職した翌月から保険料が発生します。月末日退職の場合、退職月は会社の健保が適用されるため、翌月から国保の保険料が始まります。月中退職の場合は退職月から国保の保険料が発生する点に注意が必要です。
Q.退職後、健康保険証はすぐ新しくもらえますか?
国保への加入後、市区町村によって数日〜2週間程度で新しい健康保険証(または資格確認書)が発行されます。マイナンバーカードを健康保険証として利用登録している場合は、加入手続き完了後すぐに医療機関での受診が可能です。任意継続は健保組合への申請後、数日〜1週間程度で保険証が届きます。

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