退職を決意したら、まずこのガイドを読んで
令和8年度(2026年4月〜)対応退職の流れ・手順
完全ガイド(2026年最新版)
退職を決意したときから転職活動を始めるまで、9つのSTEPで全体像を解説。 各STEPで「今すぐできる無料ツール」へ直リンク。 手続きの期限を逃すと失業給付が受けられないリスクも——事前準備で確実に進めましょう。
退職の全体フロー(一覧)
PHASE 1 — 退職前・準備
退職の意思を固め、準備を整える
目安: 退職希望日の2〜3ヶ月前退職を決意したら、まず現状を整理。準備スコア診断で「今の自分は退職できる状態か」を客観的に確認します。
- •退職後の生活費(最低3ヶ月分)が確保できているか確認する
- •健康保険・年金・失業手当の切替先を事前に調べる
- •転職先が決まっている場合は入社日を念頭に退職日を逆算する
- •就業規則を確認し、退職の申し出期限(会社によって1〜2ヶ月前が一般的)を把握する
健康保険の任意継続は退職後20日以内の申請が必須。事前に保険料比較をしておくこと。
PHASE 1 — 退職前・準備
退職日・タイミングを最適化する
目安: 退職希望日の1〜2ヶ月前退職日の選び方で、社会保険料・ボーナス・有給消化に差が出ます。月末退職か月中退職かで数万円変わることも。
- •月末日退職を選ぶと退職月の社会保険料は会社負担になる(月中退職は二重負担リスク)
- •ボーナス支給日(6月・12月前後)の後に退職するとボーナスを受け取れる
- •有給残日数分だけ退職日を後ろにズラして全消化するのが理想
- •3月末退職は転職市場が活発で4月入社しやすいが競争も激しい
月末の前日(例: 3/30)退職にすると退職月の保険料が自己負担になる。必ず月末日(3/31)退職を選ぶこと。
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PHASE 1 — 退職前・準備
上司に退職を伝える
目安: 退職希望日の1〜2ヶ月前退職の切り出し方と伝えるタイミングが、スムーズな退職の鍵。引き止め・怒りの対処法も事前に準備しておきましょう。
- •直属の上司に口頭で話す(いきなりメールや退職届の提出はNG)
- •「一身上の都合」で通すのが原則。詳しい理由の開示義務はない
- •引き止めに備えて「意思は固まっています」と一言で返す準備をしておく
- •退職の伝え方は1対1・プライベートな場所・就業時間内が基本
ハラスメントや退職を認めてもらえない場合は、退職代行サービス(労働組合・弁護士が運営するもの)の利用も合法的な選択肢。
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PHASE 2 — 退職手続き
退職届を提出する
目安: 合意から1週間以内(遅くとも退職日2週間前まで)口頭で合意が取れたら、退職届を正式提出。「退職届」と「退職願」の違いや、縦書き・横書きの書き方も確認。
- •退職の意思を固めた「退職届」か、お願いの「退職願」かを確認する(会社によって指定が異なる)
- •退職理由は「一身上の都合により」と記載するのが一般的(詳細は不要)
- •退職日・提出日・所属・氏名を正確に記入する
- •会社から指定の様式がない場合は退職コンパスのテンプレートを使用可
退職届の提出後は原則として取り消しが難しい。提出前に退職日・条件を上司と口頭で最終確認してから提出する。
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PHASE 2 — 退職手続き
有給休暇を消化・引き継ぎを完了する
目安: 退職希望日の2〜4週間前退職前の有給消化は権利です。残日数を確認し、有給日数分だけ退職日を後ろにズラす交渉も有効。並行して業務引き継ぎを進める。
- •有給休暇の取得は労働基準法上の権利。退職時は会社が時季変更権を行使しにくいため取得しやすい
- •有給残日数 × 1日 = 退職可能な最終日が延びる計算
- •引き継ぎは「業務マニュアル作成 → 担当者への説明 → 引き継ぎ完了確認」の順で進める
- •退職挨拶メールは有給消化前(最終出社日)に送るのがマナー
有給消化中にトラブルが発生しないよう、引き継ぎ書類・連絡先リストを必ず作成しておくこと。
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PHASE 2 — 退職手続き
会社から書類を受け取る
目安: 退職日当日〜退職後2週間以内退職後の手続きに必要な書類を漏れなく受け取ること。離職票・源泉徴収票など6種類は必須。交付しない会社には請求できる。
- •①離職票(1・2)— ハローワークで失業給付申請に必要
- •②雇用保険被保険者証 — ハローワーク手続き・次の職場提出
- •③源泉徴収票 — 確定申告・転職先の年末調整に必要
- •④健康保険資格喪失証明書 — 国民健康保険の加入手続き
- •⑤年金手帳/基礎年金番号通知書 — 国民年金の切替
- •⑥退職証明書 — 国保加入・転職先提出(必要な場合)
離職票は退職後2週間を過ぎても届かない場合は会社の人事部門へ催促。届かない場合はハローワークに相談可能。
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PHASE 3 — 退職後の公的手続き
退職後の公的手続きを完了する
目安: 退職翌日〜1ヶ月以内退職翌日から、健康保険・年金・ハローワークの手続きが始まります。すべて期限があるため、退職日を入力して期限を自動計算しておきましょう。
- •【健康保険】退職翌日から資格喪失。国保は退職翌日から14日以内、任意継続は20日以内に申請
- •【国民年金】市区町村の窓口で退職翌日から14日以内に切替手続き
- •【ハローワーク】離職票を持参して失業給付の手続き。自己都合は7日待機+2ヶ月給付制限あり
- •【住民税】退職後は「普通徴収」に切替。1〜5月退職は最終給与から一括徴収されることが多い
- •【確定申告】年の途中退職で年内再就職なし → 翌年2〜3月に確定申告(還付が受けられることが多い)
手続きを放置すると未納期間が生まれ、将来の年金受給に影響する場合がある。退職翌日から動き始めること。
PHASE 3 — 退職後の公的手続き
失業給付を受給する
目安: 離職票受取後すぐ(遅くとも1年以内)ハローワークに申請後、所定の手続きを経て失業給付が始まります。自己都合の場合は約3ヶ月無収入になるため、生活費の計画が重要。
- •離職票を持ってハローワークへ。離職票は退職後2週間〜1ヶ月で届くのが一般的
- •申請後7日間の待機期間(全員共通)があり、給付は始まらない
- •自己都合退職の場合は、待機期間後さらに2ヶ月(給付制限期間)は給付されない
- •会社都合(解雇・倒産など)は待機期間のみで給付開始。給付日数も最大2倍
- •パワハラ・長時間労働・賃金未払い等の場合は特定受給資格者として会社都合扱いに
失業給付の受給期間は離職翌日から1年間。申請が遅れると受給期間が短くなる。特定受給資格者の判定も申請時に同時に行うこと。
PHASE 4 — 転職活動
転職活動・再スタート
目安: 退職後〜翌年3月(確定申告)失業給付の受給中に転職活動を進め、早期再就職を目指しましょう。失業給付の残日数が多いほど「再就職手当」も高くなります。
- •転職活動は失業給付の受給中に進めるのが理想(生活費の不安が少ない)
- •ハローワークでの求職活動実績(月2回以上が目安)が給付継続の条件
- •残給付日数が1/3以上残っている状態で採用が決まると「再就職手当」(最大70%)が一括受給できる
- •転職先が決まったら雇用保険被保険者証・源泉徴収票を新会社に提出
- •転職後、最初の年は前職の源泉徴収票を使って年末調整を行う
転職後の最初の年末調整で前職分の源泉徴収票の提出が必要。退職時に受け取って絶対に捨てないこと。
よくある質問(退職の流れ・手順)
Q. 退職の流れ・手順を教えてください
A. 退職の基本的な流れは「①準備・意思決定 → ②上司に伝える → ③退職届提出 → ④有給消化・引き継ぎ → ⑤書類受取 → ⑥退職後の公的手続き(健保・年金・ハローワーク) → ⑦失業給付受給 → ⑧転職活動」の8ステップです。退職希望日の2〜3ヶ月前から準備を始めると安心です。
Q. 退職の意思はいつまでに伝えればいいですか?
A. 法律上(民法627条)は退職日の2週間前までに意思表示すれば足りますが、就業規則で「1ヶ月前」「2ヶ月前」と定めている会社が多いです。就業規則を確認し、規定に従って早めに申し出ましょう。引き継ぎ・有給消化を考えると1〜2ヶ月前が現実的です。
Q. 退職後にまずやることは何ですか?
A. 退職翌日から①健康保険の切替(国保は14日以内、任意継続は20日以内)、②国民年金の切替(14日以内)、③ハローワークへの失業給付申請が始まります。期限があるため、退職日が決まったら「退職後の手続きスケジュール」ツールで全手続きの期限日を一括確認することをおすすめします。
Q. 退職から失業手当をもらえるまでどのくらいかかりますか?
A. 離職票をハローワークに提出後、7日間の待機期間があります。自己都合退職の場合はさらに2ヶ月の給付制限期間が加わるため、退職から約3ヶ月後が給付開始の目安です。会社都合(解雇・倒産など)は待機期間のみで給付が始まります。離職票が届いたらできるだけ早くハローワークに申請することで受給期間を最大化できます。
Q. 退職してすぐに転職先が決まった場合はどうなりますか?
A. 転職先が決まっている場合、失業給付を受け取る必要はなく、退職後の公的手続き(健保・年金)を済ませれば次の職場での手続きに移れます。失業給付の受給中に採用が決まった場合は「再就職手当」として残日数の60〜70%を一括受給できます。
Q. 自己都合退職か会社都合退職かで何が違いますか?
A. 会社都合(解雇・倒産・リストラ)は①給付制限期間なし、②給付日数最大2倍(最大330日)、③国保軽減措置適用、④受給資格の加入期間が6ヶ月以上(自己都合は12ヶ月)と、あらゆる面で有利です。パワハラ・長時間労働・賃金未払い等が理由の自己都合退職は「特定受給資格者」として会社都合扱いになる可能性があります。
Q. 退職後の確定申告は必要ですか?
A. 年の途中で退職して年内に再就職しなかった場合は確定申告が必要です(翌年2月16日〜3月15日)。払いすぎた所得税が還付されることが多いため、源泉徴収票を必ず保管してください。失業給付は非課税のため申告不要ですが、退職年の給与分は申告対象です。
Q. 退職に必要な書類は何ですか?
A. 会社から受け取るべき書類は「①離職票(1・2)②雇用保険被保険者証 ③源泉徴収票 ④健康保険資格喪失証明書 ⑤年金手帳/基礎年金番号通知書 ⑥退職証明書」の6種類です。特に離職票と健康保険資格喪失証明書は退職後の公的手続きに即必要になるため、受取を最優先で確認しましょう。
退職前後でかかるお金・もらえるお金
※ 各数値は目安です。詳細は各計算ツールでご確認ください。
退職後の重要な期限(見逃し注意)
国民健康保険の加入手続き
退職翌日から14日以内·市区町村の窓口
任意継続健康保険の申請
退職翌日から20日以内·協会けんぽ・健保組合
国民年金の切替手続き
退職翌日から14日以内·市区町村の窓口
ハローワークで失業給付申請
離職票受取後すぐ(1年以内)·ハローワーク
確定申告(年内再就職なし)
翌年2月16日〜3月15日·税務署 or e-Tax